国内最大級の法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」や、電子契約サービスでシェアNo.1※ の「クラウドサイン」を運営し、リーガルテック分野をリードするテックカンパニーである弁護士ドットコム株式会社。
クラウドサイン全体を横断して信頼性を担保されている朝妻様にお話を伺いました。
※株式会社富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場2025年版」(電子契約ツールベンダーシェア、2024年度実績)
成長の裏側で高まる開発負荷と、専任QA体制の確立
弁護士ドットコムが提供される国内シェアNo.1の電子契約サービスである「クラウドサイン」は、2015年10月にサービスを開始されてから10年という節目を迎え、市場のニーズに応えながら機能拡張と進化を続けられてきました。この目覚ましい成長の裏側には、多くの戦略的な意思決定と、現場の課題を的確に捉えて形にするための柔軟な組織体制がありました。
「当時、QAの専任者がいない状況であり、開発者自身がテストを担っていました。この体制は、サービスの急速な機能追加と複雑化に伴い、開発リソースを逼迫させてしまう状況でした。サービス全体の信頼性をさらに高めるためには、開発者が本来注力すべきコア機能の開発に集中できる環境を整え、独立した視点を持つ専門家による品質保証体制を確立することが急務でした。開発リソースを確保するため、そして何よりもサービスに対するテストを質・量ともに充足させるために、貴社への支援をご依頼することとなりました。」
テスト自動化基盤確立と、スキルトランスファー
当社のQAソリューションを導入いただいた最大の成果の一つは、「テスト自動化」の基盤が確立されたことです。それまで手動で行われていた多岐にわたるテスト、特に画面ベースのE2Eテスト、そして外部に公開しているAPIのテストについて、自動化のフレームワーク構築からテストスクリプト作成までを包括的に支援いたしました。
「サービス全体の自動テストと、公開しているAPIテストの自動化という二軸で、貴社には初期から手厚いサポートをしていただきました。特に、自動テストが全くない状態から、画面テスト、APIテストの基盤をゼロから構築していただいたことが、サービスの安定性と品質を支える土台となっています。
私自身、弊社に入社する前はテスト自動化の経験がありませんでしたが、貴社のQAエンジニアの方々に質問したり、具体的なサポートを受けたりする中で、実践を通じてテスト自動化に関するスキルアップができました。伴走していただいたことで、チーム全体のスキルレベルが底上げされたと感じています。」
深い仕様理解とプロフェッショナルな視点による「全方位品質保証体制」の実現
現在、弁護士ドットコム様にはQAチーム体制ができあがり、複数の開発レーンに分かれて機能領域ごとの品質を担当されています。当社のQAエンジニアが長期間にわたり参画させていただいている中での変化についても、お伺いしました。
「貴社のQAエンジニアが支援してくださるようになってから、私たちのチームが最も実感している変化は、カバーできる開発プロジェクトの範囲が格段に広がり、結果としてサービス全体をほぼ全方位で品質保証できる体制が実現したことです。
長くお付き合いいただいていることで、ナレッジがチーム内に蓄積され、機能や仕様に対する深い理解があることは、開発サイドとしても非常に助かっています。また、貴社のプロフェッショナルな視点が入ることで、作成されるテストケースの密度が向上したことを実感しています。例えば、改善活動の一環で特定の画面のテスト観点を洗い出した際、貴社にレビューを依頼したところ、質の高いフィードバックを数多くいただくことができました。」
変わりゆく環境を先導する、戦略的な品質保証への期待
弁護士ドットコム様のサービスは、今後も継続的な機能追加と拡大が見込まれ、そのスピードはますます加速していきます。その中で、チームとして果たすべき役割は、「高い信頼性を担保すること」だと考えられています。
「私たちが求める機能を最速でユーザーにお届けするために、現在はリグレッションテストの頻度向上、フィードバックサイクルの改善、そしてテスト精度の向上に注力しています。この取り組みには、貴社の自動化支援や質の高いレビューが大きく寄与してくださっています。」
今後、弁護士ドットコム様が目指すのは、ただテストを実行するだけでなく、変化に強い、戦略的な品質保証体制の構築です。
「サービスを取り巻く環境は目まぐるしく変化しており、プロダクトの状況やスケジュールも柔軟に変更が発生します。こうした変動する環境や予期せぬ事態に対して、貴社にはこれまでの深い知見を活かし、先手を打つような提案、アドバイス、アイデアをいただけることを強く期待しています。」
当社はこれからも、弁護士ドットコム様のサービスにおいて、「高い信頼性を担保する」というミッションを共有するパートナーとして、技術的なサポートに留まらず、変化に柔軟に対応できる持続的な品質保証体制の共創に貢献してまいります。
