「暮らしにフィットネスを」というビジョンを掲げ、リアルな店舗運営にテクノロジーを融合させたフィットネス事業を展開されている株式会社FiT様。ソフトウェアの力で継続をサポートし、人々の健康寿命を延ばし人生を豊かにするためのプロダクトを開発されています。
弊社との取り組みについて、エンジニアリング組織全体を統括されているCTOの渡邊様と、「1人目QA」として入社し、ベトナムオフショア導入を推進されたQAエンジニアの武田様のお二人にお話を伺いました。
開発スピードの加速に伴うQA体制の課題
FiT様では、武田様入社からの3年で、店舗数が29店舗から約400店舗へと急激に拡大。事業成長に伴ってエンジニアの採用が進み、機能開発のスピードが一気に加速していました。しかしその裏側で、品質を担保するためのQA体制が大きなボトルネックとなりつつありました。
武田様:
3年前に1人目のQAとして入社した当時は、業務委託の方と私の2名体制でテスト設計から実施までを手分けして行なっていました。そこから店舗数が急激に増えてエンジニアの採用も進み、開発スピードが一気に上がっていったのですが、次第に「開発自体は終わっているのに、QAが終わらずリリースできない」という状態が増えてしまっていました。
店舗数が増えた分、ちょっとしたインシデントや障害が発生した際の影響やリスクもどんどん大きくなり。自分たちだけで回すのには限界を感じていましたし、開発スピードを落とさずにQAを安定して回すための体制づくりが急務でした。
ベトナムオフショア導入と、丁寧な検証による信頼構築
この状況を打開するため、ベトナム・ダナンのテストセンターを活用したソフトウェアテストをご導入いただきました。
武田様:
導入後1か月も経たないうちに、テストケースをお渡しして実施してもらえる状態になりました。当時はまだ仕様書が整っていない部分もあり、キャッチアップが難しい面もあったかと思うのですが、立ち上がりが早くすごく助かりましたね。
みなさん本当に真面目で、丁寧に見てくださっているなという印象です。自分たちだと慣れもあってつい見過ごしてしまいそうなところもしっかり拾ってくれて、これまで眠っていた潜在的な不具合が見つかって修正できたこともありました。
もちろん日本語が自然でないことはありますが、それが大きな問題になるようなことはありません。伝わりにくそうな時はリーダー陣がフォローに入ってくれたので、困ることはなかったですね。
渡邊様:
オフショアを活用するのは初めてだったのですが、言葉の壁や、日本の半額以下というコスト感も含めて、本当に大丈夫なんだろうか、と不安や怖さが正直ありました。
ですが、実際に始まってみると、期待以上の対応力で、そうした不安はすぐに解消されました。
導入してから大きな障害も出ていませんし、オフショアに対するイメージが良い意味でガラッと変わりました。
「時間の創出」がもたらした、QA領域のAI活用
テスト実施業務を当社へアウトソースしたことで、日々の作業に追われていた社内QAリソースに余裕が生まれました。その創出された時間を活用し、「QA領域でのAI活用」を進められています。
武田様:
開発現場ではどんどんAIが入ってスピードが上がっていたので、QAでもAIを活用して効率化したいという思いはありました。ただ、日々のテスト業務を回しながらでは、なかなか取り組めないという状況でした。
テスト実施をお任せできるようになってからのこの半年間で、QAでのAI活用はかなり進みましたね。今は仕様書をAIに読み込ませて、テスト分析やテスト設計を行い、テストケースをアウトプットとして出すところまで進められています。テスト実施をお任せして時間を作れたからこそ、こうした新しい取り組みにチャレンジできています。
渡邊様:
IPO準備における監査対応として年1回の脆弱性診断が必要になり、かなり急ぎで診断を実施しなければいけない状況でした。他社さんとも比較検討したのですが、急なスケジュールにもかかわらず、金額面も含めて柔軟に対応していただけたのが決め手ですね。無駄に診断スコープを広げて高額にするのではなく、当社の状況に合わせて相談に乗っていただけたのも助かりました。
納品レポートに関しても、経営陣向けのエグゼクティブサマリーとエンジニア向けの技術レポートに分けて出してもらえたのがすごく良かったです。経営陣にはサマリーを見せれば状況が伝わりますし、現場は技術レポートをもとにすぐに修正対応を進められたので、社内での確認や対応がすごくスムーズに行えました。
1,000店舗構想を見据えた、持続可能な品質保証体制の実現へ
2028年までに1,000店舗への拡大を目指し、リアルとデジタルを融合させたフィットネス体験の提供を加速させるFiT様。今後の組織づくりや品質保証の展望についてもお伺いしました。
渡邊様:
平均寿命が延びる中で「いかに健康寿命を延ばし、人生を豊かにしていただくか」は、ひとつの大きな社会課題だと捉えています。その中で、社内では今「続くフィットネス」というテーマを掲げています。
初心者の方は継続が難しく、だいたい3ヶ月から半年ほどで辞めてしまうケースが多いのが現状です。「何をやればいいか分からない」「マシンの使い方が分からない」「どうすれば効果が出るか分からない」といった不安に対し、最適なトレーニングメニューを提案する機能がありますが、今後さらにブラッシュアップしていきたいと考えています。
さらに今後は、「パーソナルトレーナーがいるからこそ継続できる」というお客様に向けて、AIを活用したトレーナー機能なども提供し、「続くフィットネス」の実現ができればと考えています。
武田様:
今後、店舗数が1,000店舗へと拡大し、開発組織も大きくなったとしても、QAは限られたリソースの中でAIや自動化技術を使って、今のメンバーで効率よく回していきたいと考えています。
最終的には「テスト設計から実施までの全自動化」を目標にして進めていきたいと思っています。将来的にAIがもっと使いやすくなれば、AIでの分析から実施までワンストップで任せられるような、さらに効率的な連携も考えていきたいですね。
当社はこれからも、FiT様のパートナーとして、さらなるテスト効率化や自動化の提案を通じ、開発スピードと高い品質を両立する品質保証体制の構築に貢献してまいります。
FiTでは、次世代型フィットネスジム「LifeFit」をともにつくる仲間を募集しています。ソフトウェアエンジニアをはじめ、ビジネスの各職種で採用を行っております。ご興味のある方は、ぜひ採用ページをご覧ください。
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